ペット共済とペット保険の違い
ペット共済とペット保険の大きな違いは、国の認可・厳格な管理・救済措置の点が異なります。
読み方:ぺっときょうさい
- 「ペット保険もペット共済もどちらも同じでしょ?」
- 「共済のほうが安いって聞いたけど。」
- 「みんなが共済に入ってるから私も同じのでいいかな」
↑こんなふうに思っていませんか?
そもそも保険と共済は、一見同じようなサービスを提供しているようで、安全性が全く違います。
知識があるのとないのとでは、ペット保険・共済の選び方が変わってくると思いますので、ペット共済を検討されている方は、一度読んでみてから選んでください。
ペット保険って何?
ペット保険は、「損害保険会社(損保 そんぽ)」と「少額短期保険会社(少短 しょうたん)」の2つの業務形態があります。
どちらも金融庁が発する保険業法のもと、厳正な審査の上、国の認可を受けて営業しています。国の定期的な立ち入り検査や書類の検査が行われており、常に法と国の検査のもと厳しく管理されています。
万が一、ペット保険会社が破たんした場合の救済措置(セーフティネット)や供託金額などが決められていて、最悪破たんしたとしても、何らかの救済措置があります。
ペット保険とは
- 国の認可がある
- 厳正に管理されている
- 救済措置がある
ペット共済とは
共済は、保険のような保険業法に基づかないものです。
よく耳にするこくみん共済やCOOP共済やJA共済は、保険業法ではなく消費生活協同組合法による厚生労働省の管理や、農業協同組合法による農林水産省の管理が行われていますが、ペット共済の場合は、こくみん共済などのような何かを根拠とした法律はありません。
つまり、ペット共済は、かなり自由に運営ができ、お金の使い方は運営会社の良識にゆだねられているということです。
ペット共済とは
- 国の認可がない
- 管理は運営会社の良識次第
- 救済措置がない
ペット共済は、国の認可がない(無認可)からと言って、法律違反というわけではありませんので、ご安心ください。
無認可共済は、法の縛りもなく主催者がお金を集めて運営するものなので、様々な事件を引き起こすことがあります。
ペット共済に限らず、「共済」というものに加入される場合には、注意し、しっかり調べてから加入してください。
無認可共済を検討する場合の注意点
- 過去にトラブルなどはないか?
- 信頼できる運営会社か?
- 経営者の名前・住所・電話番号は公開・実在しているものか?
- 資金は潤沢にあるか?
ペット保険を運営している会社もかつてはほとんど共済でした。ですが、2006年(平成18)4月の法改正以降は、ペットを扱う共済の多くが少額短期保険会社となり国の認可を受けています。
ペット共済とペット保険の違い
上記をまとめると、ペット共済とペット保険の違いは次のようになります。
ペット保険とペット共済は、サービス内容にほとんど違いはありません。しかし安全性に差があることは留意したほうがいいでしょう。
ペット共済とペット保険の違い
- サービス内容にほぼ差はない
- ペット保険のほうが国の管理・救済措置の面で安全
共済のほうが安いという声もインターネット上で見かけますが、それほど保険料に違いはありません。わんちゃん猫ちゃんが高齢になったときの保険料もしっかり確認してください。
共済の重要なポイントを知らないで加入するのと知ってて加入するのでは大きな違いだと思います。ペット保険選びの際には参考にしてみてください。