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犬・猫の糖尿病

犬・猫の 糖尿病 の症状・初期症状・兆候・原因・予防法・治療法・かかりやすい犬種など、詳しくまとめました。気になる点があれば、すぐに動物病院に連れていってあげましょう。

ホルモンの病気

読み: とうにょうびょう

糖尿病は血糖値を下げるインスリンが正常に分泌されなくなり、血糖値が高い状態が続くことにより、多飲多尿や抵抗力が弱くなるなど様々な障害を引き起こす病気です。

症状

糖尿病の主な症状についてまとめてみました。

水を飲むビーグル

  • 多飲多尿(たくさん水を飲んでたくさんの尿をする)
  • 頻尿
  • 尿糖(尿中に糖分が排出される)
  • 多食(食欲増加)
  • 食欲はあるのに痩せてくる
  • 脱水
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 呼吸困難
  • 昏睡状態
  • 肝疾患(脂肪肝、肝障害)
  • 合併症(白内障、腎症)
  • 感染症(皮膚病、膀胱炎、外耳炎、膵炎など)

糖尿病は早期の段階では症状があらわれにくく、血糖値がとても上昇しているときに多飲多尿や多食などの糖尿病による典型的な症状が現れます。血糖値が高い状態になると血液中の糖を尿に排出し(糖尿)、同時に水分も失うため尿の量が増加します。すると体内の水分が不足するので、水分補給のためにたくさん水を飲むことで頻繁にトイレに行くようになり尿量が増加します。

また、進行すると合併症により白内障や腎炎を起こすこともあり、抵抗力が低下するため皮膚病や膀胱炎などの感染症にかかりやすくなります。
血液が酸性に傾くと嘔吐や呼吸困難、脱水などが起こり昏睡状態になることもあります。

原因

糖尿病を引き起こす要因となっているものとはなんでしょうか?

考える 悩む

加齢や肥満、ストレス、食べすぎ、運動不足などの環境的要因と、遺伝的素質やウイスル感染によって、血糖値を下げる唯一のホルモンであるインスリンが膵臓のランゲルハンス島細胞から正常に分泌されなかったり不足することにより、血液中の糖が異常に多くなり血糖値の高い状態が続きます。そしてその結果、体の様々なところに障害を引き起こします。
また、発情後の黄体期やクッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)なども大きな要因のひとつとなっています。

肥満、食べすぎ、運動不足などの生活習慣が原因に!

インスリンの作用について

矢印

インスリンはエネルギー源であるブドウ糖が血液中から細胞内に取り込まれる→血液中の血糖値を下げる役目を果たします
↓↓↓
何らかの原因によってインスリンが不足することでブドウ糖が細胞内に取り込まれなくなり、血液中の糖濃度(血糖値)が上がる
↓↓↓
細胞内ではエネルギー源であるブドウ糖が取り込まれないためエネルギー不足となり、代わりにアミノ酸からブドウ糖の合成が促進される
↓↓↓
合成されたブドウ糖が血液中に移行することでさらに血糖値が上がる

予防法

愛犬の糖尿病を予防するために、私たちにできることとは?

ストップ

肥満にさせない!

肥満の犬はエネルギーを過剰に摂取していることが考えられます。大切なエネルギー源のひとつでもある糖の過剰摂取により体内に多く蓄積されると、通常よりもインスリンの必要量が増えるため、インスリンを分泌している膵臓の働きが追い付かなくなり、インスリン不足に陥ることが考えられます。適切な食事と適度な運動を心がけることは糖尿病予防の基本です。

早食い、ドカ食いは厳禁!

早食いやドカ食いが習慣化されると食事をするたびに血液中の糖濃度が高くなり、大量のインスリンが分泌されるようになり、細胞のインスリンに対する反応や血糖を取り込む作用を鈍らせ血中濃度が高いままの状態が続いてしまいます。

早食いを避けるための食器を利用したり、多頭飼育をしている家庭では1頭ずつケージなどに入れて食事をさせるなどの工夫を計りましょう。

出産予定のない雌犬には避妊手術を!

糖尿病は雄犬よりも雌犬に発症する割合が多く、中でも未避妊の雌犬がかかる割合が最も多くなっています。発情後の黄体期にでるプロゲステロンという黄体ホルモンによって、糖尿病にかかりやすくなるようです。避妊をすることでこのようなリスクは軽減できますので、出産予定のない雌犬(特に6~7歳を過ぎている場合)は避妊手術を受けるようにし、術後は太りやすくなりますので体重管理をしっかり行います。

犬の糖尿病の予防法
  • 肥満にさせない!
  • 早食い、ドカ食いは厳禁!
  • 出産予定のない雌犬は避妊手術する

治療法

糖尿病の主な治療法についてまとめてみました。

治療を受ける犬

糖尿病には、インスリン治療の必要なインスリン依存性糖尿病と、インスリン治療を必要とせず食事管理などを通して維持していくインスリン非依存性糖尿病があり、犬ではインスリン依存性糖尿病が多いと言われています。

インスリン依存性糖尿病の治療

インスリンの分泌が機能していないため投与が必要となります。インスリンの投与は食事の回数だけ行い、通常1日2回のインスリン投与(食事)が一般的となっています(1日1回の投与では血糖値のコントロールができません)犬が食事をとってくれないとインスリンの投与ができないため、確実に食べてくれる食材や食事の工夫をすることが重要となり、1日に必要となる適正なエネルギー量、または食事量を計算して12時間間隔で食事をさせるのが理想とされています。

インスリン非依存性糖尿病の治療

こちらは比較的猫に多いとされている糖尿病です。インスリンの分泌は少ないながらも残っており、食事から得られるエネルギー量をコントロールしながらバランスをとることになります。
食事の量を減らし回数を増やすことで、1回の食事で得られるエネルギー量を小さくします。
食物繊維が含まれたもの(食物繊維は糖の吸収を穏やかにし食後の血糖値の上昇を抑えるといわれており、腹感も得られやすいため)など食後の高血糖になりにくい食材、または食事を選択する必要があります。
ドックフードのタイプ別では、ドライフードより水分が多めのウェットタイプ(缶詰など)が適しており、半生タイプのものはブドウ糖血症を起こしやすいためお勧めできません。通常は6~8時間間隔、1日3~4回にわけて与えることになります。

犬の糖尿病は2種類ある
  • インスリン依存性糖尿病:食事後のインスリン投与が必要
  • インスリン非依存性糖尿病:食事量を減らして回数を増やす

治療にかかる費用について

電卓とお金

一般的にインスリンは1本6000~10000円前後するようです。様々な種類があり注射する量も症状によって異なってきます。
また注射器は使い捨てタイプのものと数回ほど使用できるものがあり、値段は1本80~100円前後です。

かかりやすい犬種とペット保険料

次の犬種は、 糖尿病 にかかりやすいと言われています。この犬種の飼い主さんは特に生活環境や発症・悪化させないようにしつけを行い、ペット保険に加入しておきましょう。

動物病院の治療費は高額になりがちです。治療費のために十分な治療ができなかったということにならないように、ペット保険に加入して備えておくことも、愛犬・愛猫の飼い主さんの大切な役目です。

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