犬・猫の食道裂孔ヘルニア
犬・猫の 食道裂孔ヘルニア の症状・初期症状・兆候・原因・予防法・治療法・かかりやすい犬種など、詳しくまとめました。気になる点があれば、すぐに動物病院に連れていってあげましょう。
読み: しょくどうれっこうへるにあ
目次
症状
食道裂孔というのは、食道、血管などが通じている横隔膜に開いた穴のことを言います。この食道裂孔の穴が生まれつき広いと、そこから胃が胸腔内に飛び出して、胃酸が逆流したり、嘔吐により食道炎を引き起こします。食道裂孔の症状は子犬の頃から見られ、呼吸が早かったり、他の兄弟犬よりも発育が悪かったりするのが特徴です。
犬の食道裂孔ヘルニアの症状
- 食欲がない
- 嘔吐
- 食道炎
原因
食道裂孔ヘルニアはほとんどの場合が先天性です。食道や血管と横隔膜が繋がった穴が大きくなってしまっているとその隙間から胃が飛び出してしまいます。しかし、なぜ生まれつき横隔膜の穴が大きく開いてしまうのかは不明です。
犬の食道裂孔ヘルニアの原因
- 先天性(詳しい原因は不明)
予防法
先天性のものが多いので予防法はありませんが、子犬の時期からしっかりと観察し、特に食事がしっかり取れているか、呼吸状態や発育状況などに問題はないかチェックするようにしましょう。
犬の食道裂孔ヘルニアの予防法
- 先天性なので予防できない
治療法
食道裂孔ヘルニアは「ニッセ法」と呼ばれる手術法によって治療します。患部近くの腹部や胸部に穴を開け、そこから内視鏡を使って手術する方法です。今はこの方法が主流となっています。この手術により、腸などの臓器を元の位置に戻し、大きく開いてしまった穴を塞ぎいで逆流を防ぐ処置を施します。
食道裂孔ヘルニアの治療費用
食道裂孔ヘルニアは外科手術による治療なので、大きな金額がかかります。
- 各ヘルニア手術 20万円~50万円前後
食道裂孔ヘルニアの治療には大変高額なお金がかかります。事前に愛犬貯金をしておいたり、ペット保険に加入しておくことをおすすめします。
- トイプードル
- ジャックラッセルテリア
- ミニチュアダックスフンド
かかりやすい犬種とペット保険料
次の犬種は、 食道裂孔ヘルニア にかかりやすいと言われています。この犬種の飼い主さんは特に生活環境や発症・悪化させないようにしつけを行い、ペット保険に加入しておきましょう。
動物病院の治療費は高額になりがちです。治療費のために十分な治療ができなかったということにならないように、ペット保険に加入して備えておくことも、愛犬・愛猫の飼い主さんの大切な役目です。